Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
七
かと何度も叱るので、しまいには疲れきって子供は死んだ。その罰で鳥になって毎年麦を刈る頃、山畠の附近を上下し、八千八声まで啼かぬと口に蛆がわくということである(『甲斐昔話集』)。紀州の高野の麓の鞆淵村あたりでは、昔木樵があって三人の男の子を持っていた。母は継母でその子たちを憎み、ある日弁当を持たせて父のいる山へ遣り、そっと路傍に隠れていて三人を谷へ突き落してしまった。父はその子を探しに日の暮まで、山の中を尋ねまわり、終に郭公という鳥になった。それだから今でもワコーワコーと啼きつつ淋しい山の中を飛んであるくのだと伝えている(『土俗と伝説』)。そうなると全く南会津のモナクナ鳥や、豊前の山奥の「猟師来い黒来い」と同じ話の土地ごとの変化であったのである。
七
太平洋に面した東上総の村々で、クラッコ鳥といっているのも、やはりこの郭公のことであったらしい。昔おくらという女がただ一人、田の畔に幼児を寝させて置いて田の草を取っていると、不意に鷲が来てその子を攫んで飛んで行ってしまった。驚いて跡を追うたが尋ねようもなく、自分もそのまま鳥になって、毎年夏になるとクラッコクラッコと、啼きつつ山や野を飛びまわる。