Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
三
燕の春を待って漸く我々を訪うのに比べて、より以上の忠誠を認めて遣らねばならぬ、それがこのように有力なる愛鳥者から、新たに忌み嫌われなければならぬというのは、仮に是非もない自然の運であったとしても、なお深く嗟歎すべきことではある。
嫌いなら嫌いでそれも結構と言ってよいが、好いじゃないか君の家の泉水に、ほんの小雑魚を年にもう七十ぴきか、八十尾ほども余分に飼って置いて、彼奴に自由自在に狙わせて、遊ばせて見たらどんなものだ。冗談を言ってはいけない。金魚を捕って食うのだよ。せっかく大事にして育てている金魚を、時々せしめて行くからけしからぬと申すのだとある。
三
なに。カワセミが金魚をくわえて行くか。
なるほど誰やらを金魚の刺身に譬えた如く、あれは食品として人間すらなお断念している魚類だ。かつて大町桂月君等は蔦の温泉で食ったという話だが、少なくとも美味求真でない事だけは明白だ。それを何ぞや小児が餅菓子を鑑定するように、徒らに皮相の色彩に誘惑せられて、選択は当を失するのみならず、終に先生の怒を買うに至っては、翡翠の無智浅慮は誠に憫むに堪えざるものがある。
しかも飜って他の一面、古い天然に倦まんとする人間の目から見ると、実はまたこれほど斬新奇抜なる取合せはないのである。