Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
国の両端の方言
つまり古人も確かなことは知らず、ただその言の葉の珍しさを興じたのである。そういう部分にはかえって作り事が少ないかと思う。故に自分などは以前ある田舎に、虎杖をサイタヅマという例があって、偶然にそれが京人に面白がられたとしても、少しも意外には考えぬのであるが、今の所ではまだ確かにそうであったとも言われぬ。むしろこれから以後の新らしい調査によって、逆にこの語のかつて存在したことを、推定する方が早路のようである。
サイタヅマは見た所複合の形で、かつその中にはイタドリのイタを含んでいる。しかし自分の想像では、果してこれが虎杖の方言なりとすれば、むしろタジナのタジという語に、前と後とが附加したものだろうと考える。単なる几上の論としては、本来長かった語が分解して、タジまたはイタを生じたものと言い得るであろうが、それでは私たちの切に求めている変化の理由というものがなお一層不明になる。その上に次に述べるような他の地方の実際ともいよいよ喰いちがうのである。
国の両端の方言
日本の中央部、全版図の約半分の虎杖方言はこれで一先ず分ったとして、他の半分を占める国の端々が、いかなる異同を示すかをこの次には考えて見る。