Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
六月の鳥
百舌鳥は私なども実は嫌いだ。
六月の鳥
雲雀は飛行機にはさまで苦しめられないが、いわゆる文化住宅には事の外閉口しているらしい。この辺の新築は、去年までの麦畠を乗り取ったものが多くそうして白く青く絶えず光って、彼等を寄せ付けまいとしているように見えるからである。渡り鳥なら二度と再び、こんな処に来るものかと、どこへでも引越してしまうだろうが、雲雀だけは余りにも巣立った土地をよく覚えている。それで同じあたりにまた自分の児を育てて、毎日その巣の見える空ばかりで、啼いていようというのだから気ぜわしない。この夏も方々に大工の音がする。止めたり立ち退いたり、子なしで暮らしてしまう雲雀も多いのではないかと思う。三四年前まではこの屋根のほぼ真上で、終日啼いているような日も時折はあったが、近頃は二階の南の小窓をあけて、目をさまして寝ている明け方などに、斜めに遠くからその声が入って来るだけになった。日中は賑やかな雀の鳴きに紛れてしまう。少し横日になると杖を携えて、一人で雲雀を聴きに出て見ることもあるが岡の端まで行くと下は一帯の水田で、その向うにはまた隣村の同類が啼いている。