Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
一一
昔話の主人公となった梟や時鳥、東北の野山ではカッコウや馬追い鳥が、いずれも暮れかかってから啼きしきる鳥であったことは、私には些しも偶然とは思われぬ。
一一
殊に時鳥には絵に描かれるあの形から、思い付いたような話は一つもない。中部地方の人々には珍らしいが、いわゆるコナベヤキまたはナベコ鳥の物語は奥羽には弘く行われていたらしい。下北半島のある村々の少年は、我々がカラスカラスと歌うように、時鳥を見ると次のような詞を繰返していた。
小鍋焼きよ
そちゃとでた、あちゃ飛でた
誰に小鍋隠された
即ち弟が兄に隠して小鍋立てをしていて、それを隠そうとして腹が裂けたという話は、あるいは今一つの山の薯の話などと、混同してからああなったのかも知れぬが、少なくともこの鳥がさも急いで、森から岡へ空を横ぎって飛ぶ声を聴いてそっちへ飛んで行ったと叫ぶように、考え出した者があったのである。羽後大館にはこの鳥はいたって少ないが、試みに何と啼くかと尋ねて見ると、やはりまた
アチャトデタン・コチャントデタン
と啼くそうだと言った。それから鹿角郡の宮川村、または南部の野辺地でも盛岡でも、アチャトデタカと啼くという人が多かった。