Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
一二
一三
即ち小鍋隠しのおかしな昔話も、基づくところはこの鳥の啼く声であったのである。
一二
それよりもなお一段と有名なホンゾンカケタカ。これもあの声をそう解して後に徐々として物語の空想は伸びまた彩られたようである。森口清一君の説によれば、紀州の有田一郡でもこの系統の話は五つまであって、いずれも奥州の鍋子鳥と同じく、この鳥の前生の因縁を説くものであった。百舌と時鳥とは古い友人であるが、百舌が唐から本尊の掛図を盗んで来たのを知って、いつも時鳥が「本尊掛けたか」と啼く故に、これに閉口して時鳥の啼く時節だけは、百舌は黙っているという話。あるいはまた時鳥が百舌に金を預けて、御本尊を求めてくれと頼んだ。それを買わずに酒を飲んでしまった故に、今でも百舌という鳥の顔は赤い。時鳥が「本尊買うたか」と啼くと面目次第もないので、その頃だけは百舌はどこかに隠れて出て来ないという話などもある。
一三
しかし時鳥の声の聴きようとしては、これはいかにも面白いに相異ないが、話は子供にとって幾分か込入っている。それというのは百舌と時鳥との関係が、実は今一つ以前から既にあって、それをここまで持って来るために、やや不自然な継合せがしてあるからである。