Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
鳥の名と昔話
一 水こい鳥
土地によりまた時代につれて、次から次へと幾らでも奇抜な聴きようをしていながら、それが結局はことごとく魂の苦悶であり、あの世の音信であるということに帰著するのは、単独に幼ない者だけの経験ではなかった証拠ではないか。
だからもしこの物寂しい黄昏の感動が、自然に人の空想を死の国に誘うたものとしたら、それは我々がまだ子供の如く、為すこともなくして静かな夕暮を過すことの出来た大昔から、そういう心持を持続けていたのである。しかもそれから後の子供等の観察の相違に伴のうて、次第に時鳥の昔話は変って来た。ある村では克明に古い形を需め、他の村では新しいものが珍重せられて、それをまた忘れようとさえしているのである。少年の天地はもちろん広くまた明るくはなって来たが、それと同時に彼等の働くべき仕事はなくなった。新時代の童話はただ料理したご馳走の如く、おまけに飽きられて既に腐って行こうとしている。
△何を書いて見ようかを始から考えずに、段々書いて行くうちにこんな話になった。一旦これで止めて置くが、きっとまた書いて見たくなるだろうと思う。(筆者)
鳥の名と昔話
一 水こい鳥
鳥と我々の祖先とは、今よりもずっと親しい交際をしていたことが、彼等の名前からでも想像し得られると私は思う。