Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
折々更代に入っていて、一方が戻って来るのを待兼ねるようにして、飛んで行くのが雄であった。気を付けて見ると、この方が少しばかり尾が太い。庭掃き老人がそこを通るから、試みに名を尋ねて見た。多分 Verdier という鳥だと思うが確かなことは知らないと答える。英語では Goldfinch という鳥だと、また一人の青年が教えてくれたが、これも怪しいものであった。後に鳥譜を出して比べて見ると、似ているのは大きさだけで、羽の色などは双方ともこの巣の鳥とは同じでなかった。がとにかくに幾らもこの辺にはいる鳥ではあったらしい。
この頃家に十姉妹を飼うようになってから、その小さな目を見るたびに、いつでも私はあの時のことを想い出す。ちょうどこの目をして七葉樹上の彼等も、また私を見たのであった。少しの反抗もない警戒に、一分の懇願をまじえたような目であった。どうしてそのように近々と私たちを見るのかと、訝かるような心持も感じられぬことはなかった。そこで自分は出来るだけ遠くから、また尻尾の方からばかり、いるかいないかを見ようとしたのであった。風の吹く日には尻尾は必ず風下の方へ向いた巣の外へ突出していた。