Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
僅かにわかっているだけでも一応は記述して置く方がよい。
それでまず試みに四五人の仲間の寄合の席で、どんな印象を与えるかと思ってこの話をして見た所が、早速にまた新たなる知識を一つ添えることが出来た。友人の榊木敏君は、雲仙の西麓、小浜という海岸の村の人であった。それはいかにもあり得ることだと同君はいうのである。榊木君等の少年の頃には、円い平たい小石を拾って、烏の群を目がけて投付ける遊びがあった。そうすると烏は飛んで来てそれをくわえようとする。つまり雲仙のゴルフ場が開けるよりもずっと前から、島原の烏どもは皆そんな練習をしていたわけである。今でも子供たちは同じ遊びをしているかも知れない。行って聴けばすぐにわかることだが、榊木君などの頃にはその石を投げながら
烏かんじょう猫かんじょう
という詞を唱えていた。そうしてそのカンジョウを子供心に「食わぬぞ」という意味に解していたそうである。
そうすると「この石は餅のような形をしているが、石だから食うわけには行くまい」と、嘲るつもりであったのか。ただしはまたこれは餅だが食わないかと、欺くような気持であったものか。いずれであったかが問題になるが、そういう細かな点までは確かめ難いのみならず、この解釈も実は誤解であったらしいのである。