Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

また宮島あたりのミサキはどうであろうか。この点を一応当って置きたいと思っている。

正月に烏に餅を食わせる風習は方々にあるが、同じ東北でも土地によってその式は少しずつ変っている。青森県の東の部分では、これを初山掛けといい、正月八日の早朝に行う村が多いけれども、その初山も四日にする所、十一日にする所などが他にはある。

普通に行われているのは餅を一種の藁苞に入れて、屋敷まわりの一定の樹の枝に引掛けて置き、それから大きな声で烏を喚ぶのである。その言葉が村によりまた家によって、色々変っているのが私には面白い。北秋田の扇田あたりから、鹿角郡にかけてはポーポーといっていた。これは鷹つかいが鷹を呼ぶ時にもそういったそうだから、烏だけに限った語ではないらしい。青森県の上北部ではシナイシナイ、もしくはコーロコロという家もある。シナイはまたスナイとも聞え、スナイチカイと唱える例もあるから、多分苗を結ぶ稲わらのことであろう。餅を包んだ藁苞を蔵って置いて、田植の日の苗束に用いる風習があったらしいのである。

八戸附近の烏喚びの言葉は、ロウロウというのがもっとも多いが、家によってはまたシナイシナイ、シナイローというものもあり、あるいはただカアカアという人もある。