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Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

彼等の正月も楽しみが少なくなったか。これではやはり生活法を、変えて見なければならないと思っているのか。何にもせよ三馬の『浮世風呂』などに見るような、僅かばかりの初春の風情までが、もう郊外に出て味わうわけには行かなくなったのである。

この秋よく聴いたのは百舌鳥ばかりであった。こやつは一羽いても騒々しいから、直ぐに遠方からでも来たなということが知れる。早天には普通百舌鳥の合間に、画眉鳥の声を聴いたものであった。春のまだ深いころから夏のかかりまでは、いつもその辺のもっとも高い枝で啼き、それから暫らく静かで、秋は低い草むらを渡ってあるいている。この二つだけは来年もまた来るかも知れない。しかし椋鳥だけはどうやらもう見切ったらしい。椋鳥に見切られたということは、私の家にとっては実は大事件なのである。善後策を講じなければならぬ一問題が、今や突如としてこの閑居に迫って来ているのである。

先日も電車の中で、駒場の原煕博士に逢って聞くと、どうも郊外の住宅では芝が枯れて困る。あの害虫ばかりは駆除のしようがないという話であった。私の庭でもこの冬のかかりに、気をつけて見ると芝生が端の方から枯れてくる。