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Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

お客はどうやら鶸類が多いらしい。彼等の啼声が以前空を飛び、または喬い木の枝に休んで、仲間を待ち合せる際に発していた声と、この頃は大分ちがった囀りを交えるようになった。あるいは家庭生活が始まったか、または複雑になったためかも知らぬが、とにかく囀るといってよい位に、啼き方が悠長にまた面白そうになった。そうして一つ処に翼を休めて、いつまでも啼いているようになったのは、食物の安心からであろうと思う。富士でもそういう風に啼いていたよと、いってやりたいような場合が毎度ある。私は少年の頃に、マヒワのよく馴れたのを一年ほど飼っていたことがある。カワラヒワの方は群れて飛んであるくのを見ていただけで、その大小の二種を聴き分けることは出来ないが、この頃ここへ来るのはずっと小さいから、多分は須走で出逢ったコカワラヒワの方であろうと思う。それとマヒワとが餌箱以来盛んにこの小庭へ遊びに来て、絶えず裾野の一日を、記念させてくれるのであう。

今度の旅行には、精良な筆と絵具とを携えて、行かれた人が幾人もある。あの神秘に近い林の底の浅緑、雨に湿った火山の黒土を、飾り立てている色々の卵の宝玉などは、これは既に散文の領域でない。