Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

やはりこの二つは婚姻育児の条件ではあるが、鳥によりまたその境遇によって、幾分かいずれかを軽く重く、見なければならぬ事情があったものと思われる。妻を求める頃の挙動を見ていても、食物は大抵大丈夫、住居はこの辺がよかろうではないかと啼くものと、虫の狩場はここときめた、巣は先ずここで我慢をしようと相談を掛けるのと、二通りあることはほぼわかる。雀も決して住居の方に、鶏見たように呑気でないことは、早く巣作るものが形勝と安全とを先占し、よっぽど遅くなってから、巣箱の店借りに来るのでも察せられる。既に多くの人に気づかれていることは、四十雀が家を捜しまわって、巣箱の近くへ来てもまだ考えている。それを里雀が見かけると急いで先へ入り、またはまだ相手もきまらぬのに邪魔をしようとする。だから巣箱の穴を出来るだけ小さくして、始めから雀が断念するように、四十雀だけにしか入れぬようにしなければならぬのである。意地の悪いやつだと舌打ちする人もあるが、雀の立場からいえば気がもめるのであろう。しかし人を信用する経験も、山野の鳥よりは雀の方が多くもっている。これほど悪太郎の多い人間社会を信ずるというのも軽慮のようだが、それでも人里ではまだ危険の種類が少ない。