Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme
一つ屋根の下に住んでいる人間から、いきなり斬りかけられちゃ、よっぽどの名人だってやられますよ」
「で、その納まりはどうなったんだ」
「小僧の宗之助が――刀の悪戯は殺された秋山の仕業じゃない、富山七之助がそれを斬ったのは、全くの思い違いだと、子供らしくもない調子でやり込めると、富山七之助全く後悔し切った様子でした。兎も角も罪も科も無い人間を一人、不意に叩き斬ったんだから、こいつは容易のことじゃ納まりが付きませんよ」
「フーム」
「腹立紛れに小僧をつかまえ、サア、悪戯したのは誰だ、それを言わなきゃ――と本当に殺し兼ねない意気込でしたが、いいあんべえに気のきいた女の子が居て――」
「誰だえ、それは?」
「小女のお春ですよ。十四とか言いましたが、可愛らしい娘でさァ。その小女が胆をつぶして、百人町の百兵衛のところへ飛んで来て教えてくれたんです。丁度百兵衛のところには、若えのが五、六人集まって、無駄話をして居たから、――それ行けッ――という騒ぎでしょう。不断から長者丸の村越の用心棒が、威張り返って仕様が無いし、ひどい目に逢って居るという宗之助が可愛い小僧だからたまりませんよ。