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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

それに顔立に優しい可愛らしいところがあって、乳のところが盛り上って肉付は若い娘だ」

「それにしても風呂場覗きはひどいでしょう。私は宗之助を男の子と思い込んでいるから、何んの遠慮もなく境の戸をグヮラリと開ける、湯気の中にもはっきり、娘の乳房が――」

「勘弁しろよ、八、外に工夫が無かったんだ。ところで宗之助は十八になる娘だ、乳房のふくらみだけは隠せなかった筈だ」

「それがどうしたんです親分」

「あの宗之助というのは、殺された主人峰右衛門の甥の子で、実は女だったのさ、――それ、二階の窓から顔を出したのは、当の宗之助じゃないか。よく見るがいい、張って居た気が緩むと、十三の男の子じゃなくて、もうすっかり十八の娘だ、顔も、声も」

平次が指すあたり、二階の窓から首を出した宗之助は、もう悪びれた色もなく、夜の庭に集う人達の上に、よく響く娘の声を張り上げるのです。

「銭形の親分さん、――見透しの通り、私は、主人峰右衛門の兄、峰太郎の孫のお道に相違ありません。柄が小さいから、十三の男の子に化け、請人を拵えて此家へ入込んだのは、父親と祖父と、二代の仇峰右衛門に思い知らせ度いため――」