Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

二

「まるでお前が見ていたようだな」

「見ていたのはあっしじゃありません、依右衛門の供をして行った、番頭の宇吉で、この男はまた大道辻講釈師ほど達者に話してくれましたよ」

八五郎の話は面白可笑しく、この事件の発展を語るのです。

二

「石井依右衛門、苗字こそ許されているが、根が職人で江戸っ子で、金があって気が早いと来ている」

「まるで八五郎みたいだ」

平次は又余計な合の手を入れました。

「その上、内儀に死なれて倅一人娘一人を育てあぐんでいる五十男だ、長い間身上目当ての再縁には取合わないことにしてやって来たが、考えて見ると朝夕どうも不自由で叶わねえ、五十男が今更後添を貰って、『高砂やア』も気が引けるし、そうかと言って、高い身の代金を積んで商売女を容れるのも知恵が無い。一つ物好きのようだが、道心堅固に行い済した、目黒の尼を還俗さして、お客のような妾のような、奉公人のような内儀のような、――そんな扱いをして、うんと高い給金を出して可愛がってやろう。それなら自分が眼を瞑っても、後の煩いにならないし、二人の子供達にも心配させることはあるまい――と、こう考えた」

「金持は、うまい事を考えるものだな、八、こちとらじゃ、其処までは気が回らねえよ」