Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
四角なめがねの中の大きな目は、ひらきっきりで、まばたきもせず、なにかに、ひどくおびえているのです。二十面相ともあろうものが、こんなにビクビクするのは、どうしたことでしょう。
二十面相は、たちぎきするだけでは、がまんができなくなったとみえて、ドアのとっ手をまわして、ほそめにひらき、外をのぞきました。
あっ、しまった、というようすで、ひらいたドアを、しめようとしましたが、もう、まにあいません。
ドアのむこうから、青黒い液体が、津波のように、ながれこんできて、二十面相が、力まかせに、ドアをおしても、もうしめることができません。液体のながれこむ力が、強いからです。ドアは、みるみる大きくひらいて、そこから、液体がドッとおしよせてきました。
二十面相は、ドアから手をはなして、にげようとしましたが、液体は、もうかれの足をひたしていました。ネバネバとねばりつく液体のようで、そこから足をぬくことができないのです。
液体は二十面相のズボンを、腰のほうへと、はいあがっています。液体が上にながれるのは、へんですが、まるでナメクジかなんぞのように、ズボンを上へ上へと、のぼっていくのです。