Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
おばけガニ
「ああ、もうだめだ。小林君、井上君、おれはもうだめだ。あとは、きみたちだけで、見てくれ。まだおもしろいものが、たくさんあるんだ。きみたちが、見たことも、きいたこともないような、おそろしいものが、まっているのだ。
ああ、カニのやつ、あわをふきだした。このあわで、おれはとかされてしまうんだ。いや、こっちへ、近よるんじゃない。おれはもう、どうしたって、たすからないのだ。あ、あ、おれは、もうだめだっ。」
全身をカニの群れにおおわれて、二十面相の姿は、もう見えません。やがて、カニどもが、あわをふきはじめました。ひざをついて、くるしんでいる二十面相の形は、一面の白いあわに、つつまれてしまいました。
それから、おそろしいことがおこったのです。カニにおおわれた二十面相の姿が、とけるように、だんだん小さくなっていくではありませんか。やがて、クナクナと、くずれるように、ひらべったくなり、あっとおもうまに、もうなにもなくなってしまいました。あとには、カニの群ればかりが、ドロドロの青黒い液体となって、床一面にしずかにながれているのでした。
おばけガニ
小林少年と井上君は、それを見て、ゾーッと、全身のうぶ毛がさかだつような気がしました。