Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
バラックのかげで、それを見ていたこじき少年は、なにをおもったのか、ポケットから紙とエンピツを取りだしました。
その紙に手紙のようなものを書いて、四つにおると、川っぷちの大きな石の上におき、風でとばないように、小石をひろっておもしにしました。それから、地面をはうようにしてランチに近づき、パッとその甲板にとびのると、すばやく、ものかげに、姿をかくしました。
みなさん、この少年は、いったい、なにものでしょうか。
こちらは白いランチの船室のなかです。いま、のりこんできた労働者のような男を、ふたりの船員が、ていねいに、迎えました。
「先生、うまくいきましたか。」
船員がたずねますと、男は、ワハハハと笑って、持っていた黒いふろしきづつみをほどきました。すると、なかから、しらがのカツラや、つけひげや、トルコ帽や、茶色のコートが出てきました。
「さすがに、小林団長はぬけめがない。自動車で見はっていて、わしを、追跡してきたよ。だが、こちらには、おくの手がある。車のなかで労働者に変装して、このバラックへとびこんだ。小林君が戸をあけたときには、はっとしたが、わしの変装が見やぶれるものじゃない。