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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

たいへんな気焔である。費は少しも逆らわなかった。で、彼はいよいよ調子に乗って大言した。

「元来、初めから此方の献策を孔明が用いていれば、蜀軍は今頃はとうに長安を占領しているのさ。だが孔明は、由来俺が煙たくてならなかったのだ。葫芦谷ではあやうく焼き殺される所だったからな。――しかしその彼が先に死んでしまった以上、恨みはいうまい。ただ、楊儀の下に従うことなどは魏延はいさぎよしとする所ではない。彼の如きは一長史ではないか。俺の官は、前軍征西大将軍南鄭侯であった」

「ごもっともです。お気持はよくわかります」

「ご辺は俺を扶けるか」

「大いにお力になりましょう」

「百万の味方に勝る。では、誓書も書くな」

「もちろん書きましょう」

欣然と、彼は盟書をかいて、魏延に渡した。

「一献祝そう」

魏延は、酒を出した。費※(「ころもへん+韋」、第3水準1-91-80)は態よく杯をうけて、

「――が、お互いに、妄動は慎みましょう。司馬懿につけ込まれるおそれがありますから」

「それはもとより重要だ。しかし楊儀が不服を鳴らすだろうな」

「それは私から説きつけます」

「うまくやってくれ」

「お信じ下さい。