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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

「コレコレ、源三郎――!」

主水正、また始めた!

「丹波殿がお待ちではないか。この期におよんで気おくれがしたか源三郎! ヤイ、源公!」

そんなことは言わない。

「気おくれだと? 爺め、今だと思って、ひでえことを言やあがる」

源三郎が低声につぶやいて、そっとにらみつけると、主水正はケロリとした顔で、

「無礼であろうぞ源三郎! なんという眼つきをして兄上を見るのだ。眼がつぶれるぞ」

しかたがないから、源三郎、

「申しわけござりませぬ。勝負は時の運、ことによると、これが今生のお見納めかと、思わず、兄上のお顔をあおぎ見ましたので」

「そんな気の弱いことでどうする! ウム? 早く立ちあえ源三郎! ソレ、刀を抜かぬか、源三郎。何をしておる、源三郎!」

これじゃア源三郎がいくつあっても足らない。

三

源三郎! 源三郎……! と、まるで源三郎を売りにきたような田丸主水正の空いばりを。

したくをととのえながら、じっと横眼で見守っていた峰丹波。

悪知恵の本尊だけに、人の悪知恵を見破るのも、早い。

ハハア! これは偽物だなと、心中ひそかに思いました。

が、その気ぶりをおもてにも見せず、