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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんきだんクラブ

奇談クラブ(全)

野村 胡堂

Lesen Sie 奇談クラブ(全) (しんきだんクラブ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.139 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

妖しき魅力人形の呪い

余計な事を言うな」

「ヘエ――、だがね親分、口で言ったって言わなくたって不思議は矢張り不思議で、あっしには、何うも腑に落ちねえ事ばかりなんだ、今晩あたり、そっと見廻って見ようじゃありませんか」

「御免蒙ろう、人形同士が掴み合ってるところなんか見せられちゃ虫の毒だ」左衛門の長次は不愛想に言い切りましたが、充分に好奇心を動かした様子です。

妖しき魅力人形の呪い

併し、到頭、此の儘には捨て置けない事が起こってしまいました。

其の晩小屋の中に踏み止まって、真夜中の様子を見ると言った勇敢なる八が、翌る朝、大変な怪我をして、舞台の上、丁度小紫人形の足元のあたりに、気を失って倒れて居たのです。

介抱して漸く正気に返らせましたが、何んと問い詰めても、夜中の出来事は一言も漏らしません。

「ヘッ、つまらねえ目に逢っちゃったよ、あの人形は魔物だね」

と首筋を掻いて居る有様、

其の儘放って置くと、何処から伝わったか、いろいろ悪い噂が立ち始めます。

「あの小紫の人形が化けるとよ」

「ヘエ――、あんなに美しいのがねえ」

「だから、あの小屋へはマア近寄らねえ方が宜い」

と言った有様、そうなると左衛門の長次も放って置くわけに行きません。