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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

M君のテンプラ屋について

。

なお和服をシャツなしで、われわれ骨人が着用に及ぶと、かの痛ましくも細い腕がニョキニョキと現われるので、如何にも気兼ねであって、電車の釣革などは平気ではとても握っていられない気がする。

私はしばしば電車の釣革にぶら下る女の何本かの腕を観賞する事がある、時には私同様骨張ったいけないものもあるが、先ず大概はわれわれ骨人が憧憬してやまないところの、充分な腕を並べていて、その陽気のために、羨ましくも悩ましい気に打れるのである。

結局骨人は綿入を重ねて火鉢を抱き、股引を裾から二、三寸はみ出させて、牛肉のすき焼きをたべるのだから残念ながら粋とか通とかという方面からいえば、三文の価値もないのであるが、といって、私の心が嫌うものを私が勝手にどうする訳にも行かないのだから万事致方のない事である、やはり寒気、冷気、陰気、骨、皆禁物だ、だから魚は鯨、鯨は魚ではないそうだが……あるいはまぐろ位いに止まり、あゆや鯉等は針を食する感があっていけなく骨に近い女がいけなく、そして骨のない野菜と果実とチョコレートと芋と豆腐と牛豚に好意を持つ次第である。

M君のテンプラ屋について

昔から器用貧乏と申しまして、ちょっとした絵の一つくらいは描けたり犬小屋くらいはちょっと半日で体裁のいいのを作ってみせたり、ちょっと歌も作れたり、あるいは音曲、手踊