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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

こんな不愉快な言葉も使っている本人の心もちでは決して亭主や男たちを怒らせるつもりでは更にないので、あるいは嘆願している場合もある位である。嘆願が命令となって伝わるのだから堪らない。

笑っているのに顔の表情が泣いていてはなおさら困る。

葬式の日に顔だけがとうとう笑いつづけていたとしたら、全く失礼の極みである。何んと弁解しても役に立たない。

もしこの言葉と同じ意味の事柄を流暢な東京弁か、本当の大阪や京都弁で、ある表情を含めて申上げたら、男は直ちに柔順に承諾するであろうと考える。

全く、気の毒にも、今の若い大阪人は、心と言葉と発音の不調和から、日々不知不識の間に、どれだけ多くの、いらない気兼ねをして見たり、かんしゃくを起したり、喧嘩をしたり、笑われたり、不愉快になったり、しているか知れないと思う。

ところで私自身が、私の貧しい品格を相当に保ちつつ、何かしゃべらねばならない場合において、私が嫌がっている処の大阪的な国語が、私の口から出ているのを感じて、私は全く情けなくなるのだ。自分のしゃべっている言葉を厭だと考えては次の文句はのどへつかえてしまうはずである。