Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

十一月二十七日

十一月二十九日

ヴィタミンBをよくくわせるか。七十三円五十銭。国さぞボヤクだろう。犬のこの手術はやはりたやすいことではないのだ。チビも女に生れた気の毒さ。男の児のようにさっぱりしていい気象だのに。

十一月二十七日(月曜)

巣鴨。風呂に入っているそうで六〇人もあとにまわってしまったら十一時になってしまう。ヤレヤレ一時半迄待つのかと思っているところへ十一時半警報、直ちに追い出される。

十一月二十九日(水曜)

国、夕方六時すぎ帰る。夕飯。こんやはねかしてほしいね、と云っている。そろそろねようとして自分二階へ上ったら十一時半ボーがはじまる。国一日の経験しかないので大いに緊張する。壕へ入る。猛烈にはじまった。はじめての猛烈さで、高射砲の音爆発音交互で、南から西へかけての空が焔で赤くなった。どこだろう、丸の内辺じゃないか、神田らしい。十一時半から四時半までで一旦解除となり、又一時間したら警報で七時半解除。その時まだ高村さんの側の木の間にせまく赤い空が見えた。細雨がしきりに降るなかに、赤く燃える空、物凄かった。