Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme

Aozora Bunko

一月十八日

一月十九日

神を試みる勿れ、と云った昔のキリスト者は、なかなか人間通だ。それは別に云い直すと、人間の弱小さを試みる勿れということになる。ゴー慢である勿れというようなことは裏から云うと、弱小な人間の限界に注意せよ、ということにもなる。客体的にも。

〔欄外に〕「白藤」送る。第三信。

一月十八日(火曜)寒

Sがまだいる、と云って、十二時頃出かける迄、国寝ている。実におはなしにならない。S、近ちゃんに川越辺案内して貰う由。

巣鴨

外套の襟を立て、うろうろしている。

「ここへかけたら」と云って椅子を押す、一寸かける。又立って落付かず。

一月十九日(水曜)

K、一日中こたつにつかって、皺だらけの顔して首をつき出している。「健康もスランプなんだよ」

見るの、つくづく辛い。二階暮し。

たった四十四だのに! 生活条件というものは何とおそろしいだろう。自分のお気まかせで、自分の価値ある能力までころしてしまうとは。

昔母のもっていた机の脚ガタガタなのを、国に直して貰う、一寸布をかませて叩いて、大いにしっかりした。日向の本よみ用也。自分に貰う。紫檀かと思っていたら桜の由、猶更可愛い、桜の文机というのは。