Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
三月五日
余りまぼしくない小雨の日だが、速力で眼つかれひどく、平塚ほど迄は目をつぶって行った。全く国のいう通り、国府津東京間は、町つづきだ。交通遮断は目に見えていると思う。
久しぶりの国府津だが(あしかけ五年か?)、もとのようにみんなの行くところとしての感じはすっかりなくなって、もち主の気分が到るところに充満していて、居なじめない感じがした。今は却って林町の方が開放的になっている。物ぎっしり、子供ぎっしり、女中ぎっしり。リーディングパワーなし、一種暗然とする。
太郎、健之助をうるさくかまって泣かせてばかりいる。火曜試験がある由、勉強も見てやらねばならず。
三月五日(日曜)
ひどい風、ひどい吹雪、北東の風だからまだ安心だったが。寒い。ここでこの位だから東京はひどかろうと話す。
健之助ビービー。野じギャーギャー、おみやさんは汽笛一声をうたう。太郎はアッコオバチャン! アッコオバチャン! 勉強をみてやる。ペーシェンスの対手をする。朝から水が出ない、停電で。水を貰って来なさい、材木やへ行って。バケツありません。おなべでいいよ。
ラルギエのセザンヌ・アヴェク・ディマンシェをよむ。