Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
六月十四日
キャベジの外側の葉っぱをきざんでモヤシとにたものと、同じ材料を、汁だぶだぶにして春雨を入れたものと。これでもいい部の由。花買って、そこで手桶かりて行く。水を汲んですこしゆっくりしている。寿一人で来て、ベンチで本読んでかえることがある、と。一言がいろいろの心もちを語っていて、自分は涙が出そうになった。寿のこころのうちは、分られていない。それでいいという勝気が、寿の場合は内へこもる結果となる。帰りはじめて根岸による。浅井忠の茶室のようなアトリエがのこっていて、手すりの工合などいかにも下に水のある風情。うちは全く明治の古典的温室があったりして、根岸のハイカラーというところ。面白さ、うるささ半々なり。ゆっくり休んで夕刻かえる。寿のおみやげのとりを料理して、美味さにおどろきつつたべる。いい一日だった、と云っているところへ森長さんより電話、きょう公判があった由、無理につれて来られた、と云った由、おどろいた。
六月十四日(水曜)
巣鴨へ行く。本をよんでいたら「宮本さん、もう病舎じゃないよ、普通の舎房へ来たよ」びっくりした。どうしてだろう。万事不便だろうのに。去年の春以来、ボックスで会う。