Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
六月十八日
どこでも其は同じであろう。北九州若松市に落ちたボーイングB26の残骸という写真を見ながら、これらのことを切実に感じた。新聞は八幡損害なし、と語っている。麦やきしていた山間の村に大爆撃を蒙ったらしい。
今夜はやや安定して、疲れが出て眠たく十時頃からぐっすり眠った。ノミも気がつかず。
〔欄外に〕
巣鴨、宮おなかすいている顔している。今まで飲んでいらしたものどうして? 今のところストップだ。今のところストップということが、つづいてしまうのではないか。
六月十八日(日曜)
朝がまだしらじら明けの雨上り。往来に出て見る。人っ子一人とおらず、空にうすい灰色の雨雲が立って青々とした樹木がしずかにしげっている。そういう町すじの平和を沁々と眼底に映しとる思いだ。いつまでこのみどりは濃くてあるだろうか、そう思う。
自然の美しさや人間の営みのおだやかさに迫っている破壊を犇々感じ、自身の生命も信じず、そして眺めいつくしむ樹や空は特別の愛らしさがある。
午後警報解除
夜九時すぎに又ウーウーとなり出して、びっくりして飯をたく。頭巾この際と思って縫ってしまう。この警報は大いに切迫感がある。