Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.807 Zeichen · 126 Bildschirme
九月十五日
詳細をきわめ、科学的客観的に行われた。宮川の調書で誤られている臆測について説明、荻野(カメ)がスパイであったことについての陳述。宮川の分で「私としては小さいことでありますが云々」と。二つの間で大分疲れ、いやらしかったのに努力して終った。腹工合よくないらしい。蒼いやつれた顔をしている。品位にみちた雄弁というものが、いかに客観的具体性に立つものかを痛切に学ぶ。彼は、一つも自分のためには弁明しない。只事実を極めて的確に証明してゆく。こうして、私は、事実はいかに語らるべきものか、ということについて、ねぶみの出来ない貴重な教育をうけつつある。ああ自分もああいう風に語れたら。
〔欄外に〕
終って外の廊下へ出たら寿が立っている。それから一緒に影丘へゆき、夕飯をたべてかえる、珍しくゆっくりして。
所謂ベア、ファクトというものは、通常ベア、赤裸と思われている。しかし、ファクトが精神のリズムに貫かれているとき、其はそのものとして完璧の脈動にうっている。
白金供出運動
九月十五日(金曜)雨
きのうのかえりに寿へまわったりして、休めもしたが疲れもした。八時すこし前起床。ぼってりした顔している、しかし気がついてみると、わたしの相貌は最近に微妙な変化をした。