Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
こと!
「こういう食べかたをしては悪いとお里はいいやるのかえ!」
「いえいえ、めっそうな! 悪いなどとけっしてそんな!」
「ではどんな食べかたをしてもよいではないかえ? じつは伜左近将監がわたしの身を気づかって、からだを丈夫にするにはこうして食べなされとおしえてくれたのだよ。わたしもまだまだからだを丈夫にして、とうぶん長生きをして、伜左近将監のゆくすえを見とどけなければなりませんからの」
とおっしゃいましたが、あまりにもお里をごらんになるそのお目の光のこわさに、とうとうお里は目をふせて、口をつぐんでしまった……とこういう話なのです。
「だんなさま! だんなさまはご隠居さまに、そういうめしあがりかたをおすすめになりましたでしょうか?」
「バ、バカなことをいえ! 猫や犬ではあるまいし……どこの世界にそういう妙な食べかたを親にすすめるバカものがある!」
と、めんくらって左近将監は目をむきだしました。
「でもご隠居さまは、そのときそうおっしゃったのでございます」
しかもご隠居さまのおかわりになったのは、ただそんなことばかりではないというのです。いままではご隠居さまは魚類よりもむしろ野菜のほうをおこのみになっていらしたのに、このごろはまるで人がおかわりになったように、野菜などはとんとふりむきもなさらず、ただお魚ばかりをたいへん