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Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

一五

しかも移り変って本尊掛けたかと聞く世の中になっても、なお百舌と時鳥との交渉は絶えなかったのである。それから推して考えて見ると、ずっと以前にも別になおこれと類した他の話があったのかも知れぬが、少なくとも沓手鳥の異名のもと、即ち百舌に対して馬の沓の代価をはたるという話は、あの啼き声をクツテと聴くようになって後に、始めて発生したものに相異ないのである。

一五

稚児の最も敬虔なる伝統主義、あれどもなきが如き作者意識を以てして、なおこれだけ人望のある昔物語がいつの間にか消え改まり、もしくは新たに美しい芽を吹いたのである。昔と名の付くもの必ずしも古物でない。我々はむしろ常に珍らしく驚くべきものを求めていた。ただ幸いにして童子の世界においては、それが彼等の心臓に近く幾らでも転がっていたというばかりである。野の鳥が以前は人間であり、または今でも人の如き心を持って、その思いを我々に語ろうとしているかという想像は、単に大古以来のある人類の癖というよりも、むしろ代々の小児たちの、新たなる二葉の夢と言った方がよいのかも知れぬ。道の教えが果して天地の自然ならば、これとなんらの交渉もなしに成長することは出来なかったはずである。