Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
一八
ガンコというのは多分頭の意味で、薯の筋だらけの悪い部分をいうのである。即ち私が食べていたのはガンコだガンコだというと、さてはそうだったかと悔い歎いて、盲の兄も鳥となり、ホチョカケタと啼いて飛び、今でも山の薯の芽を出す頃になると、こうして互いに昔の事を語るのだというのである。自分の想像では郭公と時鳥の混同、今でも多くの田舎でカッコウを時鳥の雌だと思っているのは、こういう昔話によって誤られたものであろうと思う。小さい者に聴かせる話としては、鳥の争いは兄弟とした方が解しやすいが、諸国の例には親と子、妻と夫というものも少なくはない。要点はむしろ前の生の罪業によって、鳥となっていつまでも啼いているというにあったので、それにはカッコウは百舌などと違って、同じ季節に里近くへ来るというだけでなく、夕闇のやや深くなるまで、悲しい声を立てて啼きかわし飛びかわす習性さえ、よく時鳥と似ている故に、いよいよ夫婦兄妹の霊魂が鳥になったという話に似つかわしかったのである。
一八
昔も昔話が小児ばかりの戯れであったなら、あるいはこんな細かなことまで考えて置く必要はないのかも知れぬが、自分にはそうと考えられぬ理由がある。