Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
二〇
。日本にはこの類の動物説話が、存外乏しいかの如く考えられたのは誤っている。ただこれを西洋のよく開けた国と比べて、こちらにはまだ統一があり、従って単調を免れぬというだけで、それ故にまた一段と我々の中においては、どうして民間の説話が成長し分裂し、もしくは世のいわゆる文芸化を受けて行くかを、察し知ることが容易なのである。
二〇
例えば時鳥の童話の今一つの様式として、これも紀州の有田で次のようなものが採集せられている。昔雀と時鳥と百舌とは三人の兄弟であった。母が病気で死のうとしていた時、雀は知らせを聞いて一番先きにかけつけた。時鳥はお化粧をしていて、母の臨終に間に合わず、何故に遅く来たかと雀が小言をいうと、「もう本尊たてたか、建ててなければ急ぐにや」と言い返した。百舌は不幸を知りながら一番おくれてやって来て、棺に納めてある母の顔を見たい見たいとだだをこねたので、姉の時鳥に静かにせよと叱られた。それだから雀は親孝行の報いで、一年中里にいて食物が最も多く、時鳥は後れて来た故に春の末にやっと出て来る。百舌は時鳥に叱られたから、今でも隠れまわって時鳥が啼かぬようにならぬと出て来ない。