Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
二一
この話の継ぎ合せであることは他の地方の例と比べて見なくともよくわかる。殊に羽の色に何の特徴もない時鳥に、お化粧を説くということがおかしく、本尊建てたかも関係が甚だ薄い。しかしとにかくに親の死に目に逢った逢わぬという話は、不思議に全国に弘く行われている。我々の知っている最も普通の形では雀と燕と啄木鳥の三兄弟となっている。この中で啄木鳥の化粧は一番念入りであるが、そのために親の臨終の日に最もおくれてやって来た。雀はちょうどお歯黒を附けかけていたが、急いで頬ぺたの汚れているのも拭かずに、飛んで来て介抱をしたので褒められ、燕は黒繻子の引掛け帯などをしているうちに、少し遅くなって碌々死水も取らなかった。それが今の世まで雀は頬に墨が付いていても常に穀物にあり付き、燕は姿こそよいが忙しく飛廻って虫しか食べられず、啄木鳥は伊達な衣裳を着ていても常に木を叩いて苦労をする。三人三様の幸福もすべて前生の報いだというのである。土地によっては啄木鳥は見られず、あるいは別の鳥をこの仲間に入れようとした例もあるか知らぬが、先ずこういうのが整った形といってよろしい。
二一
近代の親子嫁姑の共に住む社会において、これが適切なる教訓譚として人望を博したことは、雀の異名を孝行鳥という地方が、少なくないのを見ても察せられる。