Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
伊勢から三河・遠州の方面にかけては、この鳥をゴロスケと呼ぶ村が多い。そうしてあの啼声を説明して
ホーホ
五郎助どうした
酒でも飲んだか
と啼くのだと、教えてもらっていた子供もあった。もちろんそんな長たらしい啼きようはせぬのだが、ホーホと五郎助だけではまだはっきりとせぬ故に、子供を愛する年よりなどが、おどけた通弁をしたのであった。大抵の子供はこれを聴いて、笑って夕方の淋しさを忘れたであろうが、親がそんな事も考えずに、五郎助という名を付けてくれた少年だけは、きっとそのたびにいやな思いをしたことであろう。
静岡県の方では、梟のことをある村はゴロスケといい、また他の村ではゴロシチともいっている。
五郎七ほうこう
ただ奉公
と啼くという話もあった。あるいはこの鳥をゴロッチョともいう処がある。また千葉県から茨城県へかけてはゴロットホーコーと啼くと子供たちはいう。多くの農民の子弟は学校へ行く代りに、奉公に出て働くのが近い頃までの習いであったから、梟もやはりそういう啼き方をしたのである。岡山県の西の方へ行くと
ぼろ着て奉公しよ
という歌がある。幾ら貧乏人の児でも始めて奉公に出るときには、少しはさっぱりとした著物を著て行くのに、それをひやかしてこんなことをいう。