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Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

おまわりさんが来るといって泣く子を嚇した時代から、一時は急転して飴屋などの如く、警官に親しみを感じていた時もあったのである。

五銭に値上した当座であった。東京市中には鼠を捕って生活する職業が出来た。青山あたりには買上げてもらう目的を以て、鼠を養殖している牧場があるという評判さえあった。それは話であったかも知れぬが、つまりはその頃から東京という大都会全体が、一つの鼠放牧場となったことだけは事実である。殊にペスト流行の兆候ある時ばかり、期間を限って鼠の買上を実施することになれば、その中間の何年間の如きは、最も鼠算の繁栄に好都合な時であった。人類をも包含する日本全国の動物中で、首都の鼠族ほど食糧に屈托せぬものはないといってよい。市民が投げ棄てる食物の余りは、彼等以外の者には到底手の届かぬ、ドブや石垣の蔭にばかり、堆積しているからである。

猫入らずの害はとんでもない方面だけに顕われたが、なお今一つの背後に隠れた影響があった。やっぱり猫は入用である。猫ならば鼠を捕って新しい中に食うから、自分も肥え太りまたその辺も片付くのだが、猫入らずでは天井裏や椽の下に不用なものが残る。