Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
雀をクラということ
一
裾野の林は広く、住心地のよさそうな緑の樹は多い。それにわざわざ村の中の、こんな小さな家の小さな木の枝に来て子を育てるのは、どういう心持であるか私にはよくわからない。果して食物がこの近くなら得やすいためか。それとも寂しそうな婆さんが一人でいるから、往って少しばかり啼いてやろうという好意でもあるのか。うちのコカワラヒワに尋ねて見たいような気がする。
雀をクラということ
一
雀をスズメと呼ぶのは古来の日本語で、それと異なるものは即ち皆方言と考えられているらしいが、比較によってその速断の誤りであったことが知れる。
現在のところでは日本海地方の一部、即ち石川富山の二県と、越後の海上の粟島などに限られているが、以前は日本の弘い区域にわたって、スズメは一般に今いう小鳥の総称であったらしい。トリという語は本来食用の鳥類、主として雉子のことであった。それ故に今でも鶏をトリといい、またニワトリともいうのである。漢字ではむしろ禽という方が当っている。ウオという語もこれと同様に、食用に供せられぬ丁班魚などには及ばなかった。それがコトリと小の字を添えて、弘く雀の類を総括するまでには、若干の新しい推理を必要とする。