Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme

Aozora Bunko

秋の末にそれへ雀の入って行くのを私が見つけて、一方に網袋をあてて追込んで見たら二羽とれた。巣があるだろうと思って色々として覗いていたら、あるものかといって笑われたことがある。少なくともある幸福な雀は、こうして冬になる前から共棲しているのであった。

私がいつでも問題にしていたのは、どうしてこのようながやがやとした群の中から、たった一羽の相手を見定めるのであろうかということであった。背格好といい着ている着物のがらまで、これほどもよく似た者がまちがえも騙されもせずに、ある者とは親しくまたある者とはやや冷淡に、時々は闘争までするというのが不審に堪えなかった。しかし一心に同じ巣の雛を愛している場合はもちろん、そうでなくとも彼等の行動には隠れたる指導があって、しばしば一つの屋根にとまり、同じ梢に集まっているということが、馴れない連中との見分けを容易にするらしい上に、群の中でも個々の一羽の見覚えがついているのだということがこの頃やや判って来た。鶯や目白のような素人には何とも致し方のない小鳥でも、詳しく見究めたら仲間うちだけで、通用している個性というものはきっとあると思うが、雀に至っては外からでもほぼ明かな特徴がそれぞれに備わっている。