Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
三
西の方では摂州の有馬郡などで、シービビといったのも同じ趣旨である。私の在所はそれから十四五里も離れた処であるが、シービビというのは青麦の茎を折って、吹きならす笛であった。子供によっては麦の黒穂のことを、シービビというのだと思っている者もあった。そうして自分もまた口でシービビといって吹くためか、私たちの耳には明瞭にそれがシービビと聞えたのである。
三
紙やセルロイドの色々の玩具で育てられた人は殆と想像も出来ぬ話であるが、以前の子供は春の立ち帰るを待ち兼ねて、こうして銘々の遊戯材料を求めたのであった。人が天然と仲がよくなるのも、本当にそれだけの理由があったのである。しかもその玩具が時々の流行を追うたことは、昔もやはり今と同じであった。その中でも起原が古く、何度も時を隔てて戻って来たかと思うのは、タンポポの茎を折って両方を少し割り、それを水の中に入れて、その外皮の円く反りかえるのを見ている遊びであった。子供でなければそのような気の永い見物は出来ないと思う。これも上総の幾つかの郡において、今でもニガ菜の花をマンゴマンゴといっている。それがいかなる理由から、そう呼ぶかを知らぬ人も多くなったが、百年ほど前に著された深川元儁の『三州漫録』