Japanische Klassiker mit Furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lesen Sie 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.016 Zeichen · 284 Bildschirme
それを見ていると半分は土地の昔話、残り半分は巌谷小波君、久留島武彦君などの本から読んだものの不精確なる記憶でありました。即ち是非とも確実なる話をしなければならぬとも、思っていない若いおばあさんやおっかさんは、胸に浮んで来る順序に、知っているだけの話をしたので、いわゆる教育が伝統の敵であることは、最も顕著にこういう善でも悪でもないものの上に現れるのであります。
しかも今日はもう歴史を学ばんとする者が、既に資料の欠乏に苦しみ始めているのであります。例えば還って村の老翁の一人に聞くならば、何でもなく説明してくれるような事柄のために、図書館中を駆けずりまわるのであります。外国の参考書は料理がしてあるが、日本の資料はなまである。時としては自ら出て行って採取しなければならぬのに、問うすべも知らず、いわんや快く語らせるだけの親しさを持ちませんでした。今に大いに不自由を感ずるに違いないと思っています。
ところが我々の友人の中には、別にこれという入用はなくして、単にあった物のなくなるのを愛惜するという情だけから、何となく手帳をつけているような人がかなりあります。個々の家庭に必ずある年寄と子供が、朝から晩まで聯絡を保っていても、消えるものはやはり消えてしまいました。