Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme
二
「金と知恵は品切れだよ、お酉様で少し仕入れようと思って居るところだ」
「借り度いのは熊手にブラ下げた小判じゃありませんよ、――聴いて下さい、その綺麗で愛嬌があって、意気で、世辞の良いお神さんの言うことには、近頃家の回りを、変な野郎がウロウロして叶わないから、御用繁多でもあるでしょうが、三晩ばかり泊って、女の子達と昔話でもして遊んで下さい――と」
「その五人も六人もの綺麗なのを相手に、お前はヌケヌケと昔々大昔のカチカチ山の話か何んかする気かえ」
「そんなに気のきかねえ話じゃありませんよ。――手れん手管の裏表、色の諸わけ――と言ったような」
「良い気のものだ。お前は請け合い長生をするよ」
「どなたもそう仰しゃいますが」
「ところで、その変な野郎というのは、正体を現わして居るのか」
「町内の若い衆と一と口に言ってしまえばそれまでですが、中には大変なのが居ますよ」
「大変と言ったところで、茶汲女を張るような人間じゃ大した代物じゃあるめえ」
平次は茶かしながら聴いて居ますが、八五郎の調子には、並々ならぬものがあります。
二
「巴屋の店は両国広小路にありますが、葭簾張の浅間な店で、夜は泊るわけに行きません。