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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme

Aozora Bunko

「お前の祖父の峰太郎はお前の親父の峰之助に殺され、峰之助は牢死したというでは無いか」

平次は下から声を張りました。

「嘘だ、みんな嘘だ、祖父の峰太郎は、弟の峰右衛門に騙されて村越家の家督を棒に振り、一生怨み続けて居りました。その子――私の父の峰之助が、父を殺したというのは、全くの拵えごと、峰右衛門が金をバラ撒いて拵えた無実の罪で、その為に父峰之助は牢死――というのは表向、実は牢の中で一服盛られた――と私は、合牢の者に聴きました」

「――」

「その怨みを晴らし度さ、私は村越家に入込み、若い時の悪事のために、気の弱って居る峰右衛門を脅かし、その用心棒を自滅させて、峰右衛門の心持を取ひしぎ、今夜という今夜、峰右衛門を殺して、二代に亘る敵を討ちました、私はもう」

「待て待て」

平次は危急を察して下から声を絞りました。

「私はもう、どうせ助からない命、此処で死んで、祖先の方々にあの世でお目にかかり、峰右衛門と閻魔の前で対決することにきめたが、心残りはたった一つ――」

「――お春のことか」

「あれは、父親が牢死した後で生れた私の弟、――本名は春吉、私が女で男に化けたように、男の子の春吉は女に化けて居ました。