Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.671 Zeichen · 252 Bildschirme
四
「その後は言うな、お前は人は好いが、口が悪いから、飛んだ怨みを買っていけない。へェ、へェ、これは波岡様からのお使いで」
「銭形の親分、お聴きの通りだ、親分方へよくしなかったのは、用人や下々のせいで、決して殿様の覚召じゃない。腹も立つだろうが、もう一度飯田町へ行って見て下さい。二千両の金が出て来ないと、主人は腹でも召さなけりゃなりません。二日や三日は甲府行を日延べも出来るでしょうから、せめて、そのうちに」
「承知しましたよ、行って見ることは構わないが、あっしも一と晩外へ立って、臍まで冷えてしまいました。せめて熱い湯漬を一杯やらかすうち待って下さい、八五郎にも振舞ってやります。あの腹の減った顔を見てやって下さい。あんな時はツイポンポンやり度がる男で――」
平次は馴れ切って居るので、さして腹を立てて居る様子もありません。それよりは、この六つかしい事件を解決し、人を嘗めた黒旋風に手をあげさせる興味で一杯になって居る様子です。
四
飯田町の波岡邸は、打って変った態度でした。主人采女自ら迎えて、平次の手を取らぬばかりに導き入れるのを、平次はどんなに骨を折って辞退したことでしょう。