Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
これで妖怪の正体も見あらわされたわけであるが、博士の言によると、石が降ったり、突然屋敷に怪火の燃え出すなどは、従来多く類例のあることで、研究した結果、その発頭人は、多く十五、六から二十歳前後の、少し間の抜けたような女であることが例であるが、これをやる当人は、多く利害得失の関係以外に精神上に異状を起こし、そのために生ずる一種の病的作用でかかる所業をするので、たびたびやるうちにその方面に著しく精神が活動して、その手段はいよいよ巧妙になり、その間にはおもしろ半分、妖怪の手伝いする酔狂人もできてくる。こうなるとおおげさになって、平生なればしまいなくしたですむものさえ、妖怪が隠したということになるもので、この病的発作の激しい女になると、不思議に行いをやった後で、自分は全くなにをしたか記憶しておらぬものさえあるが、かかる女でも二、三年、かかる所業を継続した後、全く発作前の普通の女となって一生を暮らすこともあって、畢竟これは、一時性の一種の精神病とも認めることができるのである。
これに類したる怪事が、それより数年前に山形県関山村に起こったことがあって、出張を申し込んできた。