Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
それは気がきいたね。わたしたちばかりでなく、おまわりさんたちにも、あげてください。外にいる人にも、のこりなくね。」
博士がいいますと、小使さんはニヤリとわらって、
「はい、わかりました。ちゃんと、用意ができております。」
とこたえて、そのまま、部屋をでていきました。
古山博士と中村警部は、そのコーヒーを、すっかりのんでしまいましたが、しばらくすると、みょうなことがおこりました。
中村警部が、いすにかけたまま、コックリ、コックリと、いねむりをはじめたのです。
古山博士は、それを見ると、立ちあがって、警部の肩に手をかけて、ゆりうごかしながら、
「中村さん、どうなすった? 昼間のつかれで、ねむくなったのですか。中村さん、中村さん……。」
と、いくらよんでも、警部は目をさましません。
博士はそれをたしかめると、なぜか、みょうな笑いをうかべて、そのまま、部屋をでていってしまいました。
とりのこされた中村警部は、いつまでも、ねむっていました。もう九時をすぎたのに、まだねむっています。そして、夢をみていました。おそろしい夢です。
砂漠のように、見わたすかぎり、なにもない地面、その上にひろがる灰色の空。