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Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

そのひろいひろい地面から、ニョキニョキと、黒い気味のわるいものが、はえてくるのです。あちらからも、こちらからも、みるみる地面いっぱいにひろがって、かぞえきれないほど、黒い頭を、もたげてくるのです。

それは何百ともしれぬカニの怪人でした。それが地面からわきだして、こちらへあるいてくるのです。

中村警部は、にげだそうとしましたが、どうしたのか、足がすこしもうごきません。さけぼうとしても、声がでません。

そのうちに、むらがるカニ怪人が目の前に、せまってきました。そして、あの気味のわるい、カニの頭が、警部の顔の上に、のしかかってくるのです。

もがきにもがいているうちに、ふっと目がさめました。

「なあんだ、夢だったのか。」

やれやれ、夢でよかったとおもって、テーブルのむこうを見ると、古山博士がいすにもたれて、ぐっすり、ねむっているではありませんか。

「古山さん、おきてください。古山さん。」

そばへいって、からだをゆすぶると、博士は、やっと目をさましました。

「あっ、いつのまに、ねむったのかしら。」

と、ふしぎそうに、あたりを見まわしています。

「ぼくも、いままで、ねむっていたのですよ。