Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、こんどは、ぎゃくに空へと、まいあがっていきます。井上君はカニのはさみにはさまれたまま、高く高く、天にのぼっていくのです。

おなじことが十五人の少年たちに、つぎつぎと、おこりました。ワシがあかんぼうをさらうように、カニ円盤がスーッとおりてきては、少年をはさんで、空へのぼっていくのです。十五のカニ円盤が、ひとりずつ少年をぶらさげて、とびあがっていくのです。

飛行機やヘリコプターに乗っているのとはちがいます。大きなカニのはさみにはさまれて、ぶらさがっているのですから、いつおとされるかわかりません。おとされたら、命はないのです。

小林少年は、カニ円盤にぶらさがったまま、考えました。

「どうも、ふしぎだ。ほんとうかしら。夢をみているんじゃないかしら。」

そうです。おそろしい夢に、うなされているような気持です。頭がボンヤリしています。すべてが、かすみをとおして見るようなかんじです。

小林君は、気力をふるいおこして、頭をはっきりさせようとしました。夢をさまそうとしました。しかし、どうしてもかすみがとれません。自分の心が、なにか、おそろしい力で、思わぬ方角へむけられているような気がします。