Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
ふと気がつくと、あたりはまっくらになっていました。日がくれるにしては、まだ早いし、こんなに急に暗くなるはずがありません。
暗くても、自分の上や下に、ひとりずつ少年をぶらさげた、十五のカニ円盤が、飛んでいるのはよく見えます。おちついた少年は、宙にぶらさげられても、じっとしていますが、おくびょうな少年は、泣きさけびながら、もがいています。もがけば、かえってあぶないのですが、そんなことを考えるよゆうもないのでしょう。いちばん大きな声で、泣きさけんでいるのは、野呂一平君のノロちゃんでした。
下を見ると、まっくらで、おくそこがしれず、どのくらい高くとんでいるのか、見当もつきません。ふつうなら、どんな夜中でも、町の火が見えるはずですが、一つの火も見えません。それほど高くのぼってしまったのでしょうか。
「ワハハハハ……。」
あの、ききおぼえのある二十面相の声が、どこからか、ひびいてきました。
「ワハハハハ……、どうだ、こわいか。さすがの少年探偵団も、こうなったら、いくじがないね。きみたちが、さんざんおれのじゃまをしたおれいだ。わかったか。いまに、もっとおそろしいことがおこるぞ。