Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

まっ暗です。そして、すがすがしい木の葉のにおいが吹きこんできました。やっぱり山のなかなのでしょう。

敵に見つかっては、たいへんですから、用心に用心をして、ふたを大きくひらき、あたりを見まわしました。

それから、そっとトランクを出て、暗やみをさいわいに、地の上をはうようにして、自動車のよこにまわり、なかをのぞいて見ますと、魔法博士も少年も運転手も、だれもいないことがわかりました。三人が、どこかへ、黄金のトラをかくしにいったのに、ちがいありません。

そこは、深い山のなかでした。自動車のヘッドライトが消してあるので、あたりはしんのやみです。

三人が、まだ、そのへんにいるのではないかと、やみをすかして見ましたが、なんのけはいもありません。

ふと気がつくと、むこうのほうに、人だまのような赤い火が、ボーっと見えていました。気味がわるいけれども、勇気をふるって近づいてみますと、それは小さな山小屋で、石油ランプのあかりが、窓のしょうじに、うつっているのでした。

あかりがついているからには、人間がすんでいるのだろうと、小林君はその小屋の前に立って、板の戸を、コツコツとたたきながら、声をかけました。